第2回不定期演奏会 「東京童夢」


2003年8月17日 午後2時開演 大田区民ホールアプリコ 小ホールにて

第1回目の演奏会にも懲りず、好き放題。
お客様アンケートでもっとも好評だったのは、笛が1本も使われていない曲だった・・・。


~~台本担当談話その2~~

 『次回はドームで会いましょう!』といった幕の内弁当ラストでのKすが代表の言葉を受け、2回目の不定期演奏会は「東京童夢」というサブタイトルが付けられた。

 前回のじいやがあまりに不評であった為に影アナから下ろされた私は2部アナウンスの台本を担当することになったが、その際Kすが代表からは当初、「あまりふざけない感じで書いて欲しい」と注文を受けていたように記憶している。

 とはいえ作曲者や出自、当時の由来などエピソードが豊富な古典や、聞く側の予備知識が少ないが故事前に情報を入れることで曲を聴く体勢を整えたほうが効果的なオリジナル曲が中心である1部と比較すると、2部は言わずもがなの馴染み深い曲のオンパレードであり、あまり言うべきことはない。
言うべきことがないならば、曲と曲を繋ぐブリッジとしてアナウンスを使用する、つまり次の曲を想起するキーワードをアナウンスという形で伝えるというのはどうだろう、という発想がきっかけの一つであった。
もう一つは、「東京童夢」のテーマである「子供」をナレーションに取り込むという発想が元である。
2部のオープニングである「夢で逢いましょう」が坂本九の出ていた同名のバラエティー番組のテーマソングであったことから、テレビに映る坂本九に一方的に恋心を抱く少女が妄想逞しく恋物語を語る、という形で始まることとなった。
各曲のブリッジとなるということは、当然話はその曲の舞台へと移ることを意味する。すなわち、南の島や時計や沖縄や象やら出てきた挙句に最後は演歌で締めるのだから、2部台本は支離滅裂な展開を余儀なくされた。

 記憶しているのはドームが飛び出す絵本になったプログラムをメンバーが内職でつくるのを横目でみながら台本書きをしてKすが代表からダメ出しを受けて修正するといった風景である。

 リハーサルの時点で2部は既に不思議ステージであった。気が付くと2部衣装は各曲のイメージに合わせた衣装にするということになった。

 本番当日、予想通り舞台裏は下り番中の着替えで戦場状態であった。
そして舞台では、パジャマ姿で演じるKはら嬢の熱演により、曲が終わってもお客が拍手できないという不思議な光景を我々は目にするのである。
言うに及ばずメンバーのリコーダーの演奏もすばらしく、アンクロンも好評であった。

 そしてその後の打ち上げの席上で「次回はリコーダー吹きます」といった不用意な発言が、次回での悲劇の発端となったのであった。

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